安心できる奨学金に
社会人のスタートから借金づけ。重すぎる奨学金の返済にゆきづまり、若者の人生を狂わせかねません。
「奨学金」というなら無利子に
いま、奨学金を借りる学生は2人に1人、その7割以上は有利子奨学金です。最大の年利3%になれば、300万円借りて利子は85万円、1000万円では360万円にも。
そもそも学生から借金の利子をとりたてることがまちがっています。奨学金は、親の所得や資産を査定して融資する教育ローンではありません。
借り換え制度をつくり実現
在学中の学生が奨学金を無理し奨学金へと借り換える制度をつくり、国が利子分を負担して全員に無利子化を実現。もちろん新規の貸与はすべて無利子にする-これが日本共産党の提案です。
返済に困ったときのセーフティーネットを
収入が少ない人には免除制度を
返済が困難な人には猶予制度(年収300万円以下)があるだけで、それも10年で打ち切り。10年たったら奨学金の借金で自己破産ということにもなりかねません。
子どもが大学に進学する年齢になったり、本人が年金生活になったりしたら残額を免除する-諸外国で行われているような免除制度を導入します。
延滞金、連帯保証人、保証料の廃止、相談窓口の充実を
1日でも遅れると一律5%の延滞金、毎月の奨学金から保証料天引き、返済困難者を相手取って年6000件もの裁判-借金取り立てを優先する脅しのやり方をあらため、政府保障で借りられるようにします。
すべての貸与奨学金を所得に応じた返済制度に
卒業後の進路の見当さえつかないのに、大学入学前に毎月の返済額が決まる現行のやり方には無理があります。年収300万円以下は返済猶予という現行制度もふまえ、年収別に返済額を決めるようにします。
給付奨学金の創設を
先進国で、大学の学費があり、返済不要の給付奨学金がないのは日本だけ。アメリカでは、最高で年間約60万円、平均40万円の給付奨学金を全学生の3分の1以上が給付しています。世界であたりまえの給付奨学金。経済的理由で中退する学生がふえるいま、早期実現がいよいよ重要です。